手づくりへのこだわり
– メキシコ、オアハカ –
ラス トナスの由来
今よりずっと昔、人々は、自然と人間との間には何らかのつながりがあると信じていました。その考えの1つとして、我々のそれぞれが何らかの動物と精神的な繋がりがあり、その能力や特徴を引き継いでいる、と考えられていました。 この考えはエジプト人(猫)、カナダ文化(トーテム)、スー族、アパッチ族など、世界各地で信じられており、サポテカ族もその中の1つでした。
サポテカ文明ではかつて、このような習慣がありました。 家族の長老は、どこかの家庭に子どもが生まれると、その家の周りに石灰とメスカルで円を描きます。 すると翌日の朝、家の入口付近にまるでその家を守っていたような動物の足跡が現れます。 この動物こそがその子どもの守護動物、すなわち¨トナ¨となりました。
サポテカのカレンダーではトナは20種類存在しており、
みなさんの誕生日からご自身のトナを調べることができます。
ハコボ・アンヘレスとマリア・アンヘレス:トナのアレブリヘ
ハコボ・アンヘレスとその妻、マリアはアレブリヘやナワルといった手工芸品の第一人者です。我々ラス・トナスのデザインもこのお2人のデザインによるものです。我々のトナであるコヨーテ、ジャガー、蛇が、サポテカのシンボルである家、カタツムリ、魚、人に囲まれています。 我々の製品のコンセプトは、最高のメスカルを提供することに留まりません。メキシコの文化、それを象るアートを広めることも我々の夢のひとつです。皆様がラス トナスのボトルに施されたアートを、日々お楽しみ頂けますように。
オアハカのサン・マルティン・ティルカヘテ(San Martín Tilcajete, Oaxaca)にある工房では、アンヘレス夫妻の作品を実際にご覧いただけます。直接目で見る作品には圧巻の一言です。
ホームページはこちら: www.jacoboymariatilcajete.org我々のブランドデザインはアンヘレス夫妻の手により描かれました。1つ1つが先祖代々から伝わる文化、彼らの歴史が詰まったアレブリヘ、そしてトナの魔法にインスパイアされて出来上がった作品となっています。
UMBE -ウンべ-
EMBÉES -エンベス-
UMBEEL -セルピエンテ-
ラス トナスを通じ我々が達成したいこと
我々はラス トナスを通じ、2つのミッションを達成します。
1
サポテカ文明が先祖代々引き継いできたトナおよびメスカルの知識や歴史を、洗練された形で現代の我々の暮らしに溶け込ませていくこと。
だからこそ、我々のメスカルのラインナップはメスカルの中でもアルコール度数を最小限に抑えたものとなっています。これは、男性にも、女性にも、メスカルの香りや味わいをご体験、そしてお楽しみ頂きたいという我々の願いがあるからです。
2
常に最高品質の製品をお客様にご提供すること。これは我々の責任の1つです。 同じエスパディン種のアガベでも常にベストのタイミング・状態で収穫することで、ラス トナスの深みのある味、香りが造られています。
メスカル ラス トナスは100%エスパディン種のアガベを使用した最高品質のプレミアムメスカル生産・販売に従事する、メキシコから生まれた企業です。
メスカル ラス トナスは100%エスパディン種のアガベを使用した最高品質のプレミアムメスカル生産・販売に従事する、メキシコから生まれた企業です。
ラス トナスは、オアハカ州ミトラの中心部の蒸留所にて、現地の熟練の製造者のもとで造られています。 オアハカ州のマタトランおよびサン ディオニシオにてこだわりを持って生産、そして厳選された最高級のアガベを使用し、古来から引き継がれているメスカルの伝統を維持することが我々の願いです。 職人が用いるオリジナルの製造方法により、メスカルに他とは違うユニークな風味が加わります。 このこだわりが、世界のグルメ通、アート好きな方々、また人生を心から楽しまれている皆様に高い評価を受けている所以です。
製造手法
オアハカから世界へ
現在、メキシコ内の9州が原産地呼称による保護対象地域に認定されています。 この中でも群を抜いて有名なのがオアハカ州。メスカルの魔法はここから生まれました。
メスカル ラス トナスの蒸留所は、オアハカ州、ミトラから1kmの場所に位置します。この場所で、毎日の職人によるきめ細やかな管理のもと、我々のメスカルは製造されています。
オアハカ州のミトラ、およびディオニシオは、メスカルの原料となるエスパディン種(旧名称: アングスフォリア種)のアガベが生産されている主要な町です。それぞれの町の土地、気候、湿度の特徴、そして長年経験を積んだ職人たちの熟練された手法には違いがあり、ここから我々の製品ラインナップが生まれました。製品毎の風味の違いも、ぜひお楽しみください。
アガベの愛
自然が我々のためにもたらしてくれる犠牲と愛。これがメスカルの本質であると我々は考えています。
アガベがメスカルに適した状態になるまでには、8年から10年という非常長い成長期間が必要です。その後アガベは切り倒され、茎の部分(ピニャ)からきらきらとしたジュースが搾り取られます。
搾られたアガベのジュースは、地面に掘られた大きな穴の中で発酵されます。この発酵の工程では酵母などは用いず、あくまでも自然の力で、時間をかけてゆっくりと行われます。 その後、銅製の蒸留器にて300リットルずつ2回蒸留され、我々のメスカルは出来上がります。
樽の味わい
メスカルは蒸留後、熟成期間を経ずにボトリングされるか(ブランコ/ホベン)、未使用のアメリカン オーク樽で 6か月間熟成され、レポサド メスカルとなります。 樽を通して、コショウやシナモンからドライフルーツに至るまで、並外れた香りと風味メスカルに加わります。
さらにサン ディオニシオでは、職人の熟練技術・手入れにより、市場でも非常に貴重な4年熟成のアネホが生産されています。 砂糖漬けのフルーツからカシューナッツ、プルーン、アガベシロップクローブ、そしてメスカルらしさのある燻したような香り。例えるならば、そよ風にたなびくベロア生地のような、ラグジュアリーな味わいがお楽しみいただけます。
過度の飲酒は身体に悪影響を及ぼす可能性があります。また、未成年者の飲酒は法律で禁止されています。